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「今年の夏も暑くなる。」誰もがそう確信するくらいに、日々気温が上昇し初夏なんて涼しげな季節は最早無くなってしまったようにも思います。ビジネススタイルでは革靴を履くほかありませんが、休日くらいは楽チンかつ涼しい足元で過ごしたいもの。熱のこもりやすいスニーカーはヤメて、エスパドリーユを履いて爽快感MAXで休日を謳歌しませんか?
エスパドリーユって何?
夏になるど度々耳にするエスパドリーユという履物。
小難しい名前ですが一体どのような靴なのでしょうか。
歴史的背景などは私も知りませんので
この際調べてみることにします。
その歴史は古く14世紀。
フランスとスペインの中間ほどにあるバスク地方にて
農作業用として作られたのが始まりなのだそう。
バスク地方といえば、セントジェームスでおなじみの
バスクシャツが発祥したことでも有名な地域ですね。
(オシャレな町だなぁ。)
その後、ココ・シャネルやローレン・バコールなどが着用したり
ルブタンやランバンなどのメゾンブランドが取り扱うようになり
昨今のようなファッションアイテムとしてのエスパドリーユが確立されたようです。
(かなり箸折っておりますがザックリいうとそういうことのようです。)
ちなみに当時からエスパドリーユ製造で有名だったメーカーが
Castaner(カスタニエール)。
上記のメゾンブランドのOEMを引き受け、多くのエスパドリーユファンを生み出した
1810年創業、スペインの老舗です。
現在でも毎年多くのCastaner(カスタニエール)社製のエスパドリーユが店頭を賑わせています。
そしてエスパドリーユという名前の由来なのですが、
靴底に編み込まれたエスパルトと呼ばれるイネ科の植物が語源とされているようです。
農作用として発祥したということもあり、エスパルトを育てる環境が整っていたので
農民たちはそれをうまく利用して使っていたのでしょう。
日本でいうワラジのようなモノなのかな。
街履きとしての位置付けが確立した現在は
より強度のあるジュートと呼ばれる素材が使用されています。
チクチクする茶色の麻紐のような素材。
そんなエスパドリーユを取り上げる今回は
ドレッシーなエスパドリーユとド直球リラックススタイルにピッタリな
エスパドリーユの2種類をご紹介いたします。
どちらも長年愛用しておりますが、大変オススメです。
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スウェード素材で上品だけど爽やかに。
まずはスペインのメーカー、gaimo (ガイモ)。
国内では2014年あたりから人気が出たように思います。
上記のスウェード素材のモノも、その頃に購入して
大切に履いている思い出ある一足です。
このメーカーのエスパドリーユの特徴は何と言っても素材選びと作りの良さ。
上質はスウェードや履き込んで味が出る厚めのキャンバス素材などを
アッパーに贅沢に使用し、縫製もほつれなくキッチリとしていてとても丈夫です。
ソールのゴムも柔らかく若干かかとがヒールアップされて
高くなっているため1日履いていても疲れ知らず。
インソールのジュートが汗もすぐに乾かし靴の中に熱がこもることはありません。
私が所持しているモノはもう6年近く前のモノなので
少しゴムがひび割れつつありますが、まだまだ履きます。
思い入れもあるので直してでも履き続けるかもしれません。
ぐるりとスウェード1枚なので内側は当然表革。
滑らかでキメの細かい表皮が肌に優しく吸い付きます。
強度を増すため後ろは特にしっかり編み込まれていて
機能性も見た目の上品さもGOOD。
かかとの形に成形されているので
歩くたびにかかとが脱げてしまう心配もありません。
ん〜どこまででも快適。
(0.5サイズ小さいサイズを選ぶことでより足の形にフィットします。)
ジャケット:TAGLIATORE (タリアトーレ)
チーフ:BREUER (ブリューワー)
シャツ:Giannet (ジャンネット)
時計:Orobianco (オロビアンコ)
ブレスレット:Paolo Vitale (パオロ ヴィターレ)
ボトムス:BROOKS BROTHERS (ブルックスブラザーズ)
ドレッシーな雰囲気のエスパドリーユなので
着こなしとしてはジャケットスタイルで合わせるのがオススメ。
リネン素材のジャケットやチーフで暑苦しさを感じさせない
着こなしになるよう気をつけてみました。
日照りが強い日であれば
ネイビーのTシャツにホワイトジーンズをロールアップして
足元にこのエスパドリーユを合わせても素敵だと思います。
あ、そうそう。
上品な靴なのでお高そうに見えるかもしれませんが
このメーカーは素材や作りに対して価格がリーズナブルなのも魅力の一つ。
スウェードのモデルでも12,000円ほど。
キャンバス素材のモデルだと8,000円ほどで購入できちゃいます。
ひと夏と言わず何年でもご愛用いただけるので是非どうぞ。
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室内履きでもいけちゃう! 薄手のキャンバス素材。
次にオススメしたいのエスパドリーユはフランス製。
LA MAISON DE L’ESPADRILLE (ラ・メゾン・ド・エスパドリーユ)という
エスパドリーユメーカーのハンドゾーンと言われるシリーズです。
お値段は先ほどのgaimo (ガイモ)のおよそ半額の4,000円以下で
購入することができちゃいます。
その分作りは雑ですが、初めてのエスパドリーユをお選びであれば
ここのモノが間違いないかと思います。
数々のファッション好きや関係者たちが愛用している間違いのない一足です。
あ、雑といってもコレ、一つ一つフランスの職人の手作業で作られているんですよ。
それでこの値段って、なかなかクレイジーですよね。笑
(手仕事でないモデルも3,000円ほどで買えます。)
左足のサイドにはレザー調でブランドネームの刻印。
縫製の後きちんと糸の処理をしていないので
中を見るとこのような具合に。これもまた味わいということで。
キャンバス生地は極めて薄手でごわついたり靴づれしたりしません。
かかとの補強は特にないので、思い切って
かかとを踏んで履いてもいいでしょう。
外でも勿論ですが、室内履きとして楽しんでらっしゃる方も
多いそうです。
ソールはgaimo (ガイモ)と違ってジュートがむき出し。
これが発祥当時の姿なのかもしれません。
汚れてしまうのは仕方がないですが、摺り足になってジュートを
削らないように注意が必要です。
カットソー:BURBERRY (三陽商会ライセンス時のバーバリー)
シャツ:Drake’s (ドレイクス)
ボトムス:CARUSO (カルーゾ)
オススメの着こなしは”コロニアルカラーでまとめる”ということ。
自然界の色味で統一することでこのエスパドリーユ が持つ田舎らしさといいますか
いい意味で野暮ったい感じが演出できるかと思います。
ボトムス:BROOKS BROTHERS (ブルックスブラザーズ)
サングラス:Ray-Ban (レイバン)
夏が本番になればアロハシャツと合わせても素敵かと。
このメーカーのエスパドリーユ はたくさんのカラー展開がありますので
服の色に合わせたエスパドリーユ 選びをなさってはいかがでしょうか?
安いので何足でも欲しくなっちゃうのがこのメーカーの最大の魅力です。
↓ハンドゾーン(手仕事)のモデルはコチラ。↓
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↓大量生産の安価なモデルはコチラ。↓
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最後に。
いかがでしたか?
エスパドリーユ 、興味を持っていただけたら嬉しいです。
安価なので買いやすく、それでいて一度履き始めると
ジュートの肌触りがクセになる。
そして夏が快適で楽しくなる。夏が来るのが待ち遠しくなる。
そんな魅力を秘めたエスパドリーユ 、是非お試しを。
今回はこの辺で。
また次回お逢い致しましょう。