VOL.196【悲報】ごはん派のハシモト、菓子パンにハマる。-後編-

 

前回のおさらい〜

人生一貫、ごはん派を頑なに貫いてきたハシモトであったが

ある日突然、ごはんに対しての熱が急速に冷め始めていることに気付く。

なぜ急にごはん愛がなくなってしまったのか。

原因がわからぬまま ひとまず炊いたごはんたちを冷凍庫に避難(現実逃避)させた。

そののち、スーパーで買い物をしている際に事件は起こった。

ふらっと立ち寄ったパンコーナーの菓子パン

「薄皮」シリーズのつぶあんぱんに目を奪われたのである。

一目惚れした私は「いけないわ。私にはごはんという素敵なパートナーがいるのだから・・・」と

まるで複雑な恋煩いをした乙女のような考えを巡らせて一度は思い留まろうとするも

意識は無意識的にパンコーナーへと向かっていたのである・・・・。

 

 

一度だけ・・・。


 

私は決断をした。

「一度だけなら・・・」

 

ごはんは冷凍庫で眠っている。

そのうちに片をつけてしまえば

私があんぱんを家に引き入れたことなど彼らには知る術もないからだ。

 

私はそそくさとあんぱんを持ち帰り(あ、買いましたよちゃんと)、

席に着くや否、あんぱんに食らいついた。

そしてそれと同時かのような

光の速さでたっぷりの牛乳を喉奥へと一気に流し込んだ。

 

「たまらんのう・・・・。」

 

食べ物を食べてこんなに幸福感を味わったのはいつぶりだろうか。

少なくともここ最近”ごはん”を食べていて感じることのなかった感情だ。

 

私はあっという間に5個入のつぶあんぱんを体内へと取り込んだ。

一心不乱とはまさにこのこと。

 

胃の中は今頃大宴会だろう。

それだけではない。私の体の全細胞が喜んでいるのを感じた。

 

 

ハシモト、あんぱんと話す。


 

それからというもの、私は事あるごとに・・・いや

事がなくても様々なスーパーに通いつぶあんぱんを買いあさった。

「一度だけ・・・」という一言はなんだったのだろうかというほどに

どっぷりと”沼”にハマった。

 

当然ではあるが、ブランドによって全く表情の異なるあんぱんたち。

ある時はしっとりとした生地感。

またある時は安っぽくもなんだか懐かしさを感じる味。

本当に様々で、食べ比べていて大変楽しいし心が躍る。

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そんなある時、私は包装からあんぱんを取り出そうとした時に

失敗してあんぱんが少し破れ、ちぎれそうになってしまった。

 

それを見て

その破れ目が、口に見えた。

 

私は試しに目をつけてみた。

するとどうだろう。

 

 

まるで生まれたてのような幼さ残るあんぱんベイビーが誕生したのだ。

あまりの可愛らしさに私は思わず写真を撮った。

それが上記の1枚だ。

 

もしこれがごはんであったなら、包装紙から取り出すことも

このように顔を作ることもできない。

できることといえば手間をかけておにぎりにできるくらいだ。

おにぎりはキャラ弁でもなければこれほど可愛くは仕上がらない。

パンにこそ成し得る技なのだと私は思った。

 

 

それからというもの、私は毎回買ってきた5個入りのあんぱんの

一つ目のを顔つきにしてみることとした。

 

 

初めは失敗も多かったが、

 

徐々に彼らのその時々の感情を

そのまま表現できる能力を身につけたのである。

スタンド能力のようなものである。

こうして私は毎度、あんぱんたちの顔色を伺いながら

会話をして、時には愚痴なんかも聞いてやりながら

彼らとの信頼関係を育んでいった。

 

 

驚いたり、

 

 

不機嫌なジーンだったり、

 

本当に彼らは表情豊かだ。

私なんかよりずっと表情筋が発達している。

私などは以前韓国にホームステイしていた時に

「You’re poker face.」とバカにされたことさえあるほど

表情がないのだから・・・。

 

 

こうして私はごはんの存在を忘れた。


 

こうして私はどっぷりとあんぱんの誘惑に負け、

最近では別の菓子パンに浮気をするほどにごはん派としては落ちぶれてしまった。

 

ごはんの存在を忘れてしまうほどに。

 

しかし、食事に満足感は大変重要。

満足感のなくなってしまった ごはんを無理をして食べ続ける必要は

今の私にはないのだから、これで良かったのだと思うことにした。

だってパンには今の私を満足させられる能力があるのだから。

いつか時が経てば、またごはんの魅力に気づけるかもしれないのだから。

 

 

さて、明日はなんのパンを食べようかなぁ。

 

 

↑これは食べ物ではありません。

 

 

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