さて、今回は私が愛用している
イタリアのファクトリー、Santoni(サントーニ)の革靴をご紹介いたします。
Santoniとは創業40年ほどという若いイタリアのファクトリーでして、
職人手づくりな部分とマシンメイドとをうまく織り交ぜて高品質の靴を作っております。
2014年には「俺のダンディズム」というテレビドラマに登場したこともあって
近年国内でも人気が上昇しております。
目次
どんなシーンにも活躍する定番!まずはコレを買っておけば間違いありません。
さて、私が愛用しているコチラの靴、ストレートチップという形のものなのですが、
いわゆる定番中の定番として、広いシーンで使える形とされています。
靴には様々な種類・呼び名がありますが、
ストレートチップという靴は、つま先(トゥ)の革の切り替えがストレートであるシューズのことを指します。
今季流行である英国調にも通づるクラシックなデザインでありますから、
冠婚葬祭(不幸事には向いていません)、ビジネスシーンに適しているんです。
つまり、数多多くの革靴のタイプが有る中で、
「どの形のモノを選べばよいのか・・・」と迷われている方は
このストレートチップのものを買っておけば間違いがないといえるでしょう。
マッケイ製法だから履き心地が軽やか
さて、このSantoniの靴は、本体とソールをマッケイ製法と呼ばれる方法で
つなぎあわせています。
簡単に申しますと本体とアウトソールを直接縫い合わせているんです。
ちなみにREGALやChurchなどで使われている製法はグッドイヤー製法といいます。
中底と甲革(アッパー)、コバ(ウェルト)の三つを縫いつけ、
ウェルトにアウトソールを縫いつける製法で、大変強度があり、重いのが特徴で、
ソール交換や修理が複数回できます。
しかし、マッケイ製法の場合は本体とアウトソールを繋いでいるため、ソールの交換が基本的にはできないとされています。
(1度くらいならできるお店もあります。)
ですが、マッケイ製法はグッドイヤー製法に比べるとはるかに軽量で疲れにくく、
馴染むと足を包み込むような履き心地になることが特徴です。
ですから「営業で毎日ガシガシ履き続ける」という方には強度がないのでオススメはしませんが、
疲れにくい靴がいいという方にはピッタリであると思います。
Santoniといえば・・・
Santoniといえばやはりこの派手なオレンジのソール!
インソールだけでなく、
アウトソール(レザー)もしっかりとオレンジです。
当然ながら履いていくうちにアウトソールのこの色が落ちていくわけですが、
それがなんとも悲しい(笑)
ずっと一緒にいたい魅力的なカラーリングです。
ちなみに余談ですが、国内で似たようなオレンジを塗り直ししてくれるリペアショップが
あるみたいなんです。
そこに頼めば、何年だってこのオレンジと一緒にいられますね。
ただ、先ほど少し触れたとおり、なにせ派手なオレンジ色なものですから、
不幸事には向いていません。
楽しくお祝いしたい、一生懸命働きたい、そんな時におすすめです。
たとえマッケイ製法であろうとお手入れで何年でも・・・
グッドイヤー製法と比べると明らかに強度は劣りますが、
しなやかで軽い履き心地と包み込まれるような締めつけ感、
これがあるからこの靴はやめられません。
そしてこのSantoniの靴は革質が大変キメ細やかで、実にエレガントなんです。
そんな上質な革を使っていますから、丁寧に扱ってしっかりと定期的なメンテナンスを行えば
たとえマッケイ製法であろうと
何年だって、長く自身の足を守ってくれて、
味のある経年変化を魅せてくれることでしょう。
これからもずっと私の愛用品で在り続けるであろう
そんな靴の紹介でした。
気になる方はぜひ。