VOL.30 眼鏡はやっぱりセルロイドに限る!【前編】

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どうも、ハシモトです。

本日は私が普段、ほぼ毎日使用している眼鏡。

金子眼鏡(かねこがんきょう)の眼鏡についてお話ししたいと思います。

(2018年7月に大幅な記事の修正を行っております。)

 

金子眼鏡は眼鏡の聖地、福井県鯖江市に工場を構え、

職人たちがハンドメイドの一貫体制で眼鏡を作り上げている

大変人気のある眼鏡ファクトリーのひとつで

セルロイド製の眼鏡を多く取り扱っているブランドです。

 

この鯖江市というのは眼鏡の生産国内一、

そして、フランスのジュラ、イタリアのベルーノに並び、世界の三大眼鏡生産地とも

呼ばれるほど眼鏡作りが盛んで、その眼鏡のファンは世界中います。

近年では様々なセレクトショップともコラボレートしており、

”KANEKO OPTICAL”というシリーズは1万円台でセルロイド製のメガネを手に入れることができます。

 

今回はそんな金子眼鏡のことを、少しだけ

眼鏡の歴史にも触れながらお話ししていきたいと思います。

 

 

かの有名な彼が持ってきた。


 

人類の歴史で、眼鏡が誕生したのは1284年ごろ。

イタリアのサルヴィノ・ダ・アルマーテ氏によって発明されたといわれております。

(それ以前は拡大鏡のような単純なガラス細工で、文字などを拡大して見ていたとされており、

レンズによる視力の矯正としての役割はありませんでした。)

その時の眼鏡は凸レンズを使っており、主に老眼の矯正に使用されていました。

 

それを誰が日本に伝えたのか。

それは皆様ご存知の、フランシスコ・ザビエル氏だったんです。

ザビエル氏は1549年に日本に来着後、周防国の守護大名である

大内義隆氏に眼鏡を献上したとされています(残念ながらその眼鏡は現存しておりません)。

メガネの発明からおよそ260年後にようやく国内に眼鏡が伝来したんですね。

これは果たして世界的に見て遅いのか早いのか。

 


 

ちなみに現段階で残っている国内最古の眼鏡というのは

京都の大徳寺大仙院に納められているとのこと。

いつか京都へ出向くことがあれば、その”現存する”最古の眼鏡というものを拝んでみたいものです。

 

 


そんなこんながありまして日本の眼鏡が伝わってから月日が流れること1784年、

アメリカのベンジャミン・フランクリン氏

自らの目の矯正のために多重焦点レンズを発明し、

現在のメガネに極めて近いモノが完成したのです。

 

かなり箸折っていますが、ざっくりとした歴史はここいらでお終い。

 

 

セルロイドとは何か。


 

さて次に眼鏡素材として人気のセルロイドについて。

この素材はプラスティックに分類されるのですが、

実はその原料は綿やパルプなどの天然素材

あのフワフワな綿がカチカチのセルフレームになるとは驚きですね。

 

昭和には眼鏡以外にも玩具にもよく用いられ、

庶民にも比較的親しみのある素材でした。

 

そんなセルロイドは眼鏡フレームにはうってつけの素材。

とても丈夫で独特のぽってりとしたツヤ感があり、

その質感と強度がまさしく眼鏡にピッタリなのです。

それにかけ続けているとどんどん顔に馴染んでくる

それはまるで、革をエイジングしたり、ジーンズに味が出たりするのと同じように。

 

そんな大変魅力的で眼鏡フレームにぴったりなセルロイド、

製造の過程上、大ロットで、一度にたくさんの数を生産せねばならないという

デメリットがありました。

 

その為、アセテートなどの小ロット多品種生産の可能な素材が出回り始めると

どんどん使用される数が少なくなってしまったのです。

 

そんな、小ロットには向かないという、現代の消費文化とは真逆の

存在であるセルロイドを使い続けているファクトリーのひとつが

今回紹介する金子眼鏡なのです。

(最近は眼鏡量販店にもセルロイド製のフレームが並んでいることがあります。

本来は大ロットで作るべき素材を小ロットで作っているので

その分、値は張ってしまいますが、それでも他には無い大変いい掛け心地です)

 

大変に危険な素材なのです。


 

セルロイドにはもう一つ、素材としての大きなデメリットがあります。

それは熱や火、湿気に弱いということ。

プラスチックなんかよりもかなり耐熱性が劣っていて、たったの90℃で軟化してしまいます。

(柔らかくなる温度が低いので加工に便利という考えで用いられたというメリットもあったのですが)

その温度以上になると急に発火することもある為、

なんと消防法第5類危険物に指定されているほどです。

(海外では使用や輸入が禁止されている場所もあるとか)

かつてはセルロイドを扱っていた工場での爆発事故も起こっているようですよ・・・。

 


 

つい最近はその危険性から、卓球で使用されるピンポン玉が

これまで主流だったセルロイドからプラスティックに換えられてしまいました。

なんとも残念ではありますが、火や熱に弱いことを踏まえて考えれば、

「そりゃそうだ。」ですよね。

だってピンポン玉が勢いよく台に叩きつけられているのですから、かなりの熱が生じているはず。

火傷の恐れだってあります。

そんなモノは淘汰されても仕方がないのでしょうね。

 

それではそんなに危険なセルロイドを今だに使ってまで

眼鏡が作り続けられているのか、

 

続きは次回、たっぷりと。(2018 7/17現在 後編はまだ記事の修正を行っておりません)

では。

 

 

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